1/12、13で古河招待に参加してきました。
古河招待は県外からも多くのチームが参加していてレベルの高い大会です。
また、いつもは寒い古河招待ですが、今年は二日ともおだやかな天候でサッカー日和でした。
1日目、2日目ともに1ブロックが2つの3チームグループに分かれ戦い、それぞれのグループの同じ順位どうしで戦い、ブロックの順位を決定します。そのブロックが6ブロックあるため、参加チームは計36チームでした。
古河招待 1日目
初日のグループは三和クリアンサス(古河)とJSC東京(東京)でした。
最初の三和クリアンサスとの試合はいつものようにゆるい出だしでしたが、幸い勝つことができました。
2試合目でやっといつもの調子になり、相手が東京のチームなので難しいかと思いましたが、落ち着いて自分たちのサッカーをしていたように思います。
向台は予選bグループでしたが2勝したので、もう一つのaグループの1位と戦い明日の決勝ブロックを決定します。aグループの1位はFCウィンズ(栃木)でした。
この大会を通して言えることですがつまらないミスで失点することが多くありました。この試合も例外ではなく先に先制されてしまいました。トータル的には向台の力がまさり勝つことができましたが、大きな課題を残す形になりました。
初日の結果は全勝して2日目は1位ブロックで戦うことが決定しました。
古河招待 2日目
前日と同様で3チームグループで順位を決め、もう一つのグループの同じ順位のチームと戦い、最終的な順位を決定します。
向台のグループは館林JSC(群馬)と千代田FC(埼玉)でした。
1試合目は館林JSCとでしたが、相変わらず最初の試合はまとまりのない展開で、ポゼッションはしているものの得点に結びつきません。そんなもどかしい時間がすぎた後半終了数分前・・・。
ペナルティエリアで相手選手が倒れPKをあたえてしまいました。ただ、今更言っても仕方ないのですが非常に微妙な判定だったと思います。
#倒れているのは事実ですが、ビデオを見返してもファウルをしているようには見えず、笛が鳴った後にフレーム外から主審が走ってくるので、その前の位置から推測するにセンターサークル辺りからペナルティエリアのファウル判定をおこなったと思われます。
とはいえ、30分の間に得点出来なかったのも事実。
2試合目の相手は、実は前日に見ていました。練習にのぞむ意識が高く、統率のとれた非常に良いチームで、ブラジル体操を元気にやっていました。
そんな千代田FCとの戦いは、ある意味予想通りの展開でしたが、想像していた以上にサッカーをやらせてもらえず、昨年の夏に戦った湖北台との試合を思い出しました。
結果は0-6。同学年でここまで得点されたのは、学年別低学年のアントラーズつくば以来です。
ただ、最初の失点は完璧なオフサイドでした。ビデオで何回も見返しましたがオフサイドでした。
あの湖北台との試合は相手が6年生ということもあり力の差が歴然としていて、向台はただただはね返すことしかできませんでした。正確には、はね返すことしかしなかったため、自分たちのボールを持つ時間を減らし、チャンスを作り出すことができませんでした。
それを今回は同じ5年生チームにやられてしまいました。
相手チームはしっかりとボールをつなぎ、向台はそれをはね返す・・・。
相手チームは特別なことは何もしていませんでした。
にもかかわらず、ここまでの差がでた理由はなんでしょうか。
・・・選手は少し考えてみてください・・・。
選手が考えている間、しばし古河の夕日をご堪能ください (^_^;)
私が思うに・・・
自分たちのサッカーを貫き通す意志が強いか弱いか
の差だと思います。
ではなぜ、相手チームは目指すサッカーができ、向台はできなかったのか。
その理由ははっきりとわかりました。
ここからは私の感じた違いです。
まずは・・・
基本がちゃんと出来るかできないかの違いです。
相手チームは基本がしっかりとしているためミスが少なくイメージ通りにプレイが出来るのに対して、向台は自分のボールにするまでに時間がかかるためすぐにプレスされてしまい、考えていたプレイができず結果的にはね返さざるおえない場面が多くなってきます。こうなると昔のサッカーが顔を出してきます。ボールを持ち込んでは取られ反撃されピンチになり、はね返す。またボールを持ち込んでは詰まりボールを失うの繰り返し。シュートまで行けたのは数えるほどでした。
しかし、ボールをしっかりつなげた場面もあり、その時はゴール前までボールを運んでいました。つまり、しっかりとボールをつなげばシュートまで行けるということです。にもかかわらず結果的にはつながないという選択をしていました。
では、なぜ
基本で差がつくのでしょうか・・・。
それはやはり
練習に対する意識の違いだと思います。
その例として、千代田FCは決勝に進みましたがそんなお手本ともいえるようなチームの決勝戦をコーチが見るように言っていたにもかかわらず、ほとんどの選手は真剣に見ていませんでした。
ここまで差をつけられたにもかかわらず・・・。
また、相手チームは
声もよく出ていました。仲間のプレイをほめる言葉や「フリーだよ」といったコーチングの声などです。キーパーの声は特長的でしたが、それ以外の選手も声が出ていました。それに対して向台はピッチ外に届く声はありませんでした。
もう一つ気になったのは、
ポジショニングです。ポジションのまずさが相手に有利な状況を作っていました。適切なポジションを保つためには、周りを見て常に調整する必要があります。オフザボールの時に何をするかが、いざボールと関わった時の結果にでてきます。どういう動きをするかは練習も大切ですが、プロの試合を見て勉強するのもいいと思います。いかに相手が嫌がる動きができるか、いかに相手の逆をとれるかがポイントです。もっともっとサッカーの勉強をしてください。
ちょっと話はそれますが、サッカーの世界には「マリーシア」という言葉があります。マリーシアという言葉は日本語には対応する言葉がなく、しばしば「ずるがしこさ」と訳されます。国によってもその意味が違っていたりもします。そして、しばしば審判に見えないようにファウルをすることがマリーシアだと言われたりします。ただ、私はそれはマリーシアだとは思いません。なぜなら、見ていなければファウルしてよいことがマリーシアという言葉によって肯定されてるスポーツは、もはやスポーツではないと思うからです。
私が思うに、例えば相手の逆をつくような「状況に応じて、いかに有利にゲームを進めるかを考え実践すること」がマリーシアだと思います。
プロの試合でしばしば見えないようにユニフォームを引っ張ったりしていますが、それは覚悟の上での駆け引きだと思います。それでも、けしてほめられたプレイではないし、安易にやることではありません。 場合によってはチームに危機を招く危険な行為です。
サッカーは突き詰めれば陣取りゲームです。
いかに相手は不利な状況にし、自分達には有利な状況を作れるか。その能力がマリーシアだと思います。
この大会で出てきた問題点はどれも以前から言われていたものばかりです。それが強いチームを相手にして顕著に出ていました。相手が弱い時に良いプレイができると一見すごいプレイができているように見えますが、本当の力は強い相手と戦った時に出せるかどうかだと思います。
グループ戦での結果は2敗。5位6位決定戦に進むことになりました。対戦相手は昨年末からなにかとくされ縁のバンビーノSCでした。結果は勝利し36チーム中、5位に入賞しました。
ただ、戦いには勝ちましたが内容では負けていた気がします。
なぜなら、バンビーノSCは相手チームに関係なく、自分たちのサッカーを貫こうという姿勢がありました。
しかし、悪いことばかりではありませんでした。
1日目の試合終了後、誰が言い出したのかはわかりませんが、この日が誕生日の選手にハッピーバースデーの歌のプレゼントと(スリル満点の)胴上げがありました Σ(゚∀゚ノ)ノ
試合でも喜びを分かち合えるように、日々の練習から真剣に取り組んで欲しいと思います。
バースデーだったひと ヽ(*´∀`)ノ♪
厳しいことをたくさん書きましたが、古河招待で総合5位は素晴らしい成績だと思います。
それでもあえて厳しいことを書いたのは、結果や内容以上に練習に向き合う姿勢であったり、試合にのぞむ気持ちの部分が足りないと感じたからです。
そして、君たちはまだまだこんなもんじゃないと思うからです。