今年2回目のU-11リーグです。
アップ風景。
あおむけから手を使わずに、且つ、回転も禁止だとなかなか立てません。
お隣のグランドの大人の試合を観戦中。
「ちゃんと見るなら行っていい」と言われて来たはずなのに・・・フザケて見ていなかった選手もいました。誰とは言いません。しかし、やった事はけして無駄にはなりません。やらなかったことは、けして力にはなりません。 そのことを真剣に考えて取り組む姿勢を見なおして欲しいと思います。
前回はこちらのグランドは学年別低学年の県大会が行われていて、4年生の鹿さんチームが戦っていました。4年生ながら、左サイドに展開し引きつけることによって、中央と右サイドの間に大きなギャップを作りだしていました。その後、ボールは中央に戻されそのギャップから攻め込んでいたのが印象的でした。
1試合目はサイレントゲームでした。
声の重要さを身にしみてもらうために、声を出してはいけませんでした。
声でのコミュニケーションがとれないというのもありますが、1試合目は攻め急いでいるように感じました。
ハーフが15分なので(この日は12分)、15分間で得点しなければならないことを考えると、より多くのチャンスを作る必要があると考えるのは合理的だと思います。
ただ、こんな話を聞いたことがあります。
みんな知ってるリオネル・メッシが、バルセロナでは得点できるのに、アルゼンチン代表では得点できない理由を分析した話です。
バルセロナの場合は特徴でもあるパスサッカーでギャップ(ディフェンダーのポジションのずれ)を作り、そこからメッシがドリブルを開始し得点しているのに対して、アルゼンチン代表では前線でメッシが攻め入る状況を作れないため、メッシがセンターライン付近まで落ちてきて、そこでボールをもらいドリブル突破を開始するしかないんだけど、たとえメッシであってもセンターライン付近からドリブルを開始しては途中でボールを取られてしまい得点することができないという話でした。
ダイジェストでよく見るバルサのゴールシーンはメッシがボールを受けるところからしか放送しないので、メッシがボールを持てば常にドリブル突破しているような印象を受けますが、ダイジェストではない試合を見ると、ボールをまわしたり、サイドに振ったり、または逆サイドにまわしたりしてギャップを作り出そうとしています、そしてギャップができたらここだというタイミングで攻撃のスイッチを入れています。
つまり、一見、ただ密集地帯に突っ込んで行っているように見えて、実はスキのある所を突いて攻撃しています。
逆を言えば、メッシであっても突破口(ギャップ)が無い状態で突っ込んで行っても思うようにはならないということです。
長いようで短い15分ハーフなので、より得点の機会を増やしたいところではあるけれど、攻め急ぐばかりに、ドリブルにしろ、パスにしろ、サイドからにしろ、縦ばかりの攻撃では相手がゴール前に詰まってしまいます。詰まっている所に攻めていってもおさえられてしまい、シュートまで行ける可能性は高くありません。得点の確率が低い攻撃を繰り返しても、それは逆に時間を浪費することになってしまいます。
ならば、 一度後ろに戻して相手を釣りだすとか、サイドに振って相手もサイドに寄ったところで中央に返してそこから攻めるとか、逆サイドに展開するとか、相手が詰まってしまわず、且つギャップを作りだすような動作を加えてからの攻撃を考えても良いのではないかと思います。
難しいかな?
その為には、顔をあげる、周りを見る、声をかけるなど、いつも練習でやっていたり、言われていることを意識してプレイすればできると思います。
攻め急ぐのと同じように、ボールを受けると何が何でも前を向こうとする動きも結構あります。
その場合も、一度後ろにボールをあずけて、よりプレイしやすい所に動き直してから、またボールをもらえば良いと思います。
ちょっと最近は攻め急いでいるところがあるので、攻めの気持ちはそのままに、より有利に攻めれる方法を選択しても良いのではないかと思います。
勘違いしないで欲しいのは、攻撃そのもののテンポやスピードを遅くしろと言っているわけではありません。
2試合目。
2試合目の後半は相手のメンバーが変わったのか、プレッシャーがそれほど弱いわけではないのですが向台の選手が自分のプレイをするのには十分な時間があったようです。そのため、サイドや中央から色々な攻撃ができていました。
ただ、それゆえに決定力の低さも目立ちました。
この試合に限った話ではありませんが、キーパーの正面に打つことが非常に多い。多分、シュートを打つ時にキーパーを見てしまっている気がします。キーパーの位置は把握しつつも、最後はシュートを決めたい所を狙う意識を持とう。
いいプレイもありました。
左SBのオーバラップが詰まってしまったので1段戻し、次に内側にいた左MFに入れ、それも詰まってしまったので、また1段戻し、そこから逆サイドに展開し、右MFがシュートを決めたシーンがありました。
今までだと、無理に打って相手に当てていましたが、このシーンはうまく連携できていたと思います。
こういう連携が落ち着いてできれば得点の機会も増えるだろうし、なにより見ていて気持ちがいい。
そして3試合目はよく知るあのチーム。
3試合目はよく知るあのチームですが、今回は様相が違っていました。
違っていた理由は、よく声を出してコミュニケーションしていました。そして、そのよく声を出していた選手は多分4年生です。
あらためて、声を 出すことの重要性を痛感させられた試合でした。
4試合目はリベンジです。
4試合目はフォーメーションを変更したこともあり若干戸惑いがあったかもしれません。
試合的にはサイドからの攻撃もあり形は作れていましたが、疲れてきたのか最後のフィニッシュが・・・。
風も強く、冬のサッカーになってきました。
次はいよいよ5年生の正念場です。
風邪をひかないように、万全の体調と強い気持ちで臨みましょう。
そして、県大会への切符をつかみたいと思います。